箱推しから髙地担になるまで-ゆご沼にズドン-
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私は当初箱推しを貫くつもりでいた。
雑誌の好きなアーティスト欄は毎回ローテーションで六人平等になるように書く。
どの動画でも各メンバーの良いところをひたすら呟く。
ここのジェシーの発音好き!
ここの樹くんのツッコミ良い!
ここのほっくんの色気がダダ漏れている!
ここのきょもちゃんが可愛い!
ここの慎ちゃんの被せギャグ完璧!
ここの髙地くんの笑顔好き!
とにかくSixTONESの六人が好きで好きで仕方がなかった。
傍から見れば節操無しに見えたかもしれない。
そんな私も今では好きなアーティストを三人書くアンケートには鉄板の小ボケ「髙地」「優吾」「髙地優吾」と書くくらいの髙地担になった。
事の発端はジュニア情報局への入会である。
入会の際に任意で「好きなタレント1名」を記入する項目がある。
この項目は箱推しを縊(くび)るくらいの難問だ。
誰を記入するか大いに悩んだ。
「記入しない」という選択肢はなかった。
悩みに悩んだ結果、目をつぶって一番に浮かんだメンバーを記入しようと決めた。
直感と潜在意識に決定権を丸投げした。
その時に一番に浮かんだのが笑顔の髙地くんだった。
迷わず「髙地優吾」と記入した。
その日から、動画を観ても雑誌を見ても何故か髙地くんを追ってしまう。
髙地くんの推しポイントばかり浮かんでくる。
ツイッターでの呟きが髙地くん寄りになりはじめる。
・・・あれ、私もしや髙地担なのでは?
と疑い始めた矢先。
菊池風磨くんがサマパラで歌った『愛ing-アイシテル-』を観てしまった。
この威力は凄まじかった。
ズドンと音が聞こえた。
ゆご沼にハマった瞬間。
ゆご沼は浅瀬で安全安心にはしゃいでいるつもりなのに、いつの間にか足のつかない深い所にいることに気付く。
足のつかない深い所にいることに気付いた時には、更に深みへと引き摺り込まれている。
もう戻れない。
こうしてまた一人、髙地担が誕生した。
次回『髙地優吾の魅力に迫る- 笑顔 -』更新予定。
੯•́ʔ̋ ͙͛*͛ ͙͛*͛ ͙͛̋و💛