【感想】映画 少年たち【ネタバレ含む】
映画 少年たち
企画・構成・総合演出すべてをジャニー喜多川社長が手掛け、1969年より数多くのジャニーズタレントが演じてきた舞台「少年たち」が満を持して映画化。
『映画 少年たち』の製作総指揮はジャニー喜多川社長。
2019年3月29日に公開されました。
『映画 少年たち』スペシャル予告 3月29日(金)全国ロードショー
私はジャニーズの舞台を観たことがありません。
ジャニーズどころか一般の舞台も観たことがありません。
ミュージカルとは?セリフ中いきなり歌いだす?
根本的なところで頭中疑問符だらけになるような人間です。
「少年たち」の予備知識はもちろん全くの0状態。
「見どころは8分間のワンカメショー」
いたるところで読み聞いた言葉。
とりあえず、凄いんだろうな、と思っていた。
ただただ壮観だった。
瞬きを忘れるくらいに。
コンクリートを打つ靴の音さえも曲の一部のようだった。
赤字で「少年たち」というタイトルが画面に現れたときは心が震えた。
――始まる。と
ジュンのモノローグからジョン(赤房)とコウタ(青房)の対立が語られ、
エガオのナレーションで房の説明と各房の関係性が語られる。
赤vs青を傍観する黒。
映画の中で罪状がはっきりとわかるのはジョーとコウタとジュン。
「何」をして収容されているかわかるのは上記以外にエガオとダイケン。
『髙地の笑顔で震える演技が凄い』これも観る前に本人たちが語っていた。
『トモダチ』にカツアゲされるエガオは見るに堪えないほど。
限界を迎えたエガオは相手をスクーターに括り付け引き回す。
キッカケ は いつ でも どこ にでもある。
その 時 が来てしまったから。
エガオは 壊 れてしまった。
それでもエガオは 笑顔 だった。
ダイケンは介護と家事と学業とを抱え込みすぎていた。
いっぱいいっぱいの所にその 時 が来てしまった。
各々が問題を抱えている。
詳細を作中描かれている人物と描かれていない人物。
ヒロトは「戸籍がない」「刑務所の外には母しかいない」しかわからない。
情報屋に至っては一切情報がない。
ストーリーの展開も比較的急展開。
関係性が出来上がる過程も何もないまま「仲間」となる。
それを説明が無さすぎると受け取るか、
視聴者の想像に委ねていると受け取るか。
感想や理解の仕方は人の数だけある。
人の数だけ「少年たち」はある。
それでいいのではないだろうか。
個人的にここ!というシーン。
◇エガオの読んでいる本のタイトル『ほんとうの友だちが欲しい』
上辺だけじゃない。
お金目当てでもない。
仲間の為に笑い、怒り、涙する。
そんな心から信頼しあえる友達が欲しかった。
出所後、ホテルに生まれ変わったあの場所で
スタッフとして働いているのも、
「ほんとうの友だち」に出会えた場所だからなのかもしれない。
◇体育館でのマネキンダンス
青房歌唱中、一心不乱に雑巾がけをしている赤房ちゃんたち
赤べこみたい。
◇面会を断られた隼人が手紙でジュンに謝罪するシーン。
回想シーンで流れる「絆」。(オルゴール)
ボロボロになるまで 引きさかれていてもあの時のあの場所 消えないこの絆
◇情報屋の情報収集の方法がナンパ
趣味は?結婚はされてるんですか?
あまりに自然すぎた情報収集。
◇神社清掃中のジュンの竹ぼうきの持ち方。
これは観てください。
かわいいです。
◇ヒロトの『ここには仲間がいる』
どういう理由で収容されているのかは不明だけれど、
あのセリフをあの瞳で言い切るヒロトはどういった人生を歩んできたのだろう。
◇ジュンの『みんなが好きだ』
もうほかに言葉はいらない。
◇脱獄作戦「決行は新月の晩」
実際、空には三日月が出ていました。
房の中から夜な夜な空を見上げ指折り月の満ち欠けを観測していたのか。
新月のその日まで待てない理由があったのか。
タスクは我が子と対面を果たせたけれど、ジョーは果たして。。。
3回劇場に足を運びましたが、色んな見方が出来る作品だと思いました。
映画公開に伴い公式サイトでクイズキャンペーンが開催されていますね。
shonentachi-cp.jp
超難関
このクイズ、生半可な気持ちで挑んで良いクイズじゃありませんでした。
Stage3までは1回の視聴でなんとかなるレベルの難易度ですが、
Stage4以降は変態レベルの難しさ。
正直気が狂うかと思いました。
3回目を鑑賞する前に傾向を把握し対策を練りました。
(ひたすら問題を解いて間違った個所を注目して観るだけ)
そのおかげで、3回目の鑑賞で無事クリアすることが出来ました。
なかなか面白い企画だと思いました。
おかげでより細部まで観ることができました。
DVD&Blu-ray発売決定!というニュースを心待ちにしています。
特典にぜひともサントラCDをつけていただきたいのですが、
(Fire Stormロスが激しいのです。)
赤 房・青 房・黒 房で上映会をしながら撮影を振り返る座談会
なんていうのも面白いな、と。
言葉にすることで叶うなら、何度でも言おう。